関心領域【実話】ルドルフの浮気は妻にもバレてた?不倫の相手は何を語ったか

関心領域【実話】ルドルフの浮気は妻にもバレてた?不倫の相手は何を語ったか

このページには、
ルドルフ・ヘスは、浮気をしていたのか?
ということや、
不倫相手は誰なのか?どんな内容だったのか?
ということになどについて、まとめています。

\こんなあなたにおすすめ/

・ルドルフ・ヘスは、
『関心領域』の中で浮気(不倫)していたようだけど、それは実話?

・ルドルフ・ヘスの愛人は誰?
使用人の若い女性?

・浮気が妻にバレて、夫婦仲は破綻してたの?

目次

ルドルフ・ヘスは映画『関心領域』の中で浮気をしていた?

まずは、
映画『関心領域』の問題のシーン(ルドルフ・ヘスが浮気・不倫をしている描写)について、
おさらいしていきます。

ルドルフが仕事の電話をしていると、部屋に、若いキレイな女性が入ってきます。

女性は椅子に腰を掛けると、なんだか気だるそうに、髪をほどいたり、靴を脱いだりと、楽な格好になります。

その後…

局部を洗っているらしき、ルドルフ・ヘスの姿が映ります。

その後次女と会い、次女を抱き上げます。

すると次女が一言。

「パパ、汗かいてる」

分かる人には分かる、分からない人には分からない描写だったかと思います。

人間らしく滑稽なシーンでもあったので、「笑った」という人もわりといました。

ルドルフ・ヘスが「浮気していた」は実話?

結論、
ルドルフ・ヘスが「浮気していた」は事実というのが通説のようです。

何が根拠になっているかというと、
例えば、アウシュヴィッツでの汚職を調査していた親衛隊の判事(コンラート・モルゲンと同僚のゲルハルト・ヴィーベック)が、1944年秋、ルドルフ・ヘスの浮気相手だったエレオノーレ・ホディス(非ユダヤ人)を尋問したときの記録が残されています。

この記録は、
ダッハウ』(1945年)と、2003年の『ダッハウ解放』(2003年)に掲載されているとのことです。

この記録が果たして事実なのか?
ということを考え出すとキリがないですが、その記録は非常に繊細であり、非常にリアルです。

ルドルフの証言は残されていないですが(事実とて好き好んで触れはしないでしょうけども)、
彼は浮気していたのは事実だというのが、通説のようです。

『関心領域』の親子の会話にゃどは、
想像だろうけどにゃ

ルドルフ・ヘスが浮気をしていた相手は

エレオノーレ・ホディスさん。

  • 元薬局の手伝いをしていた非ユダヤ人女性。
  • 政治犯として、アウシュヴィッツ強制収容所に収容された。
  • カナダの貴重品を仕分ける責任者だった。
  • ヘス夫婦に気に入られ、雇われた。

『関心領域』ではユダヤ人の囚人だと想像してた人間が多かったみたいだが、
大体当たりだった

ルドルフ・ヘスの浮気について

何があったのかを簡単に

ルドルフの浮気がどんなものだったのか、簡潔に述べると…

ルドルフは、ホディスを愛人にしていた。

しかしルドルフはホディスが妊娠したことを知ると、証拠隠滅の為、彼女を地下牢に閉じ込めてしまい、餓死させるよう、命じた。

ということのようです。

もっとも、ルドルフ・ヘスの手記に書いてあることを採用するのであれば、
彼女を地下に閉じ込めてしまったのは、
その他の人物ということになります。
(名目上、彼の名前で命令されただけ。ふたりの関係を察した人物が、ルドルフが失脚することを防ごうとした?)

しかし彼女は死に目には合うも、結果的に命は助かりました。

なぜなら、ルドルフは彼女を地下牢に閉じ込めはしたものの、良心の呵責からか独房から釈放し、収容所に戻したということのようです。

因みに、餓死と聞いて驚くかもしれないですが、
当時餓死刑は珍しいことではありませんでした。
ひとりの囚人が脱走するにつき、10人の囚人をランダムに餓死させてしまうなど。
収容所には、餓死専用の牢があったくらいでした。

混乱しますよね。
保身の為に、生きている人間をこうも簡単にころせてしまうものなのかと。

何もこのような理不尽で残虐な話はこれだけではないですから、人間の末恐ろしさを感じますね。
(何をもっておかしいとするのか、ということを考えると、法律がおかしければ個々の価値観にゆだねるしかなくなるわけで、本当に難しい問題です)

人間がどこまでも貪欲になれる生き物だということは、
みんなも常日頃感じていることかと思います。

公平さを保つには、
権力をどこまで分散させることができるかどうかが、キーなのでしょうね。

何があったかを詳しく(浮気は妻にバレてたらしい)

ホディスは、ヘス家のカーペットの修繕をするなどして、ヘス家で働きました。

ヘス家へは収容所から通い、
ヘス家で働くことは好きだったといいます。

ヘス家で働いている時間は、
ルドルフが口にしているものと同じ、立派なホテルに出てくるようなご馳走が与えられ、それを別室で食べました。
ヘス家で働いていたユダヤ人の仕立て屋の娘も同じものを食べていたといいます。

ルドルフは「政治犯を家に雇うのは当然ではない」と言っていたそうですが、
彼の妻、ヘートヴィヒは色々な仕事を用意してくれました。

ホディスは、
ルドルフが自身に対して特別な好意を寄せていることに気が付いていたので、
自身もそれに応える必要があると感じていました。

支配する側とされる側ですからね。気は遣いますよね。

ルドルフはボディスの為に特別なひとり部屋を用意してくれ、
また、個人的な用事のために、専属のコックとメイドを雇うことを許可してくれ、
また、彼女がタバコを吸うことも見逃しました。

ホディスの誕生日になると、
ヘス家でパーティーが開かれました。
それなので収容所の人々は皆、ホディスとヘス家が親戚関係にあるものと信じていました。

週末には、仮釈放という名の休暇が与えられました。
ボディスは、アウシュヴィッツの町を自由に行き来することができました。

そして1942年5月、転機が訪れます。

ルドルフは妻の外出中、
ホディスに何も言わずに近付くと、キスをしたというのです。

ボディスはびっくりし、怯えてトイレに閉じこもりました。

2人の間には、
ルドルフが既婚者であるということや、地位など、様々な障害がありました。

ホディスはその後、
病気になったなど嘘の報告をして、ルドルフを遠ざけようと逃げ回りました。

が、ルドルフのアプローチは止まらず、彼の命令で彼の家を訪ねて行くこともありました。

しかし9月末、ルドルフの妻より、彼は病気になったので当分来る必要はない、と告げられます。

そして2週間が経ったところで、ホディスは「ヘス家で違反を犯した」ことを理由に独房に入れられてしまいます。

※この違反というのが、どうやら浮気のことで、ルドルフとホディスの関係を知った妻が、ホディスを解雇し、独房に入れてしまった、という見解があります。女性の勘はいつの時代も鋭いですね。庭師の話によると、へートヴィヒとルドルフが、「あの女」のことで口論するのを耳にしたということです。

ホディスは独房に入れられてしまった後、
ルドルフやその妻、コックに「なんとかしてほしい」と手紙を出しました。
が、返事はありません。

しかしホディスは、1943年 1 月までは元気だったといいます。

なぜならホディスは 、1 人用の独房にいて、そこには良いベッドとマットレスがあって、テーブルと椅子もあって、読み書きや喫煙をすることができたからです。

そして1942 年12月16日~、ルドルフがお忍びで訪ねてくるようになり、体の関係を迫られるようになったといいます。

しかしホディスは、それどころではありませんでした。

もし誰かにこんなところを誰かに見つかりでもしたら、
タダでは済まされないと思ったからです。

ホディスは苛立ちながらルドルフを拒み続けました。

が、合意しなければ独房から出られないと思ったのか、覚悟を決めたようで、合わせて4、5晩、関係を持ちました。

ある日ホディスはルドルフに尋ねました。
「もし見つかったらどうなるのか」

すると彼は、
「否定すべきだ。そうするか」と言ったので、
彼女は沈黙を誓いました。

ルドルフは更に、「それ以上聞かれたら、囚人が来たと言うように」とアドバイスしました。

しかしホディスは妊娠してしまいます。

ホディスは医師に「相手は誰か」と尋ねられましたが、
「答えられない。何も言わないでほしい」と頼んで、薬で中絶を試みました。

その後、ホディスは地下牢に連れていかれました。

その地下牢とは、
空気がほとんど入らないような真っ暗闇の空間で、
遺体の気配も感じられた為、
ひどく怖くなって泣き出してしまったといいます。
(立つか膝をつくしかない場所だったというので、恐らく立ち牢)

その頃ホディスは独房を移されましたが、
なぜ監禁されているのか理由も分からず、
食事も満足に与えられず、
9週間お風呂に入られず、
最後の17日間はトイレが使えず、独房内で行うしかありませんでした。

ホディスは独房の小さな窓を開けて、
ゲーリング(軍人)に水を一滴くれるように頼みました。

すると、「老いた雌牛、ヒステリックなヤギ」と罵られました。

また、ゲーリングはホディスがまだ死なないことに何度も驚いたといいます。

そして1943 年の 4 月か 5 月、ホディスは独房から釈放されました。

1944年秋には、親衛隊の判事を受け、ルドルフに不利な証言をしました。


と、いうことでした。

しかし、親衛隊裁判所の調査は、
ヒムラーによって中止されてうやむやになったそうです。

ホディスにとって、
地下牢~まともな衣食住が与えられずに過ごした日々は、
特に大きなストレスだったようです。(言うまでもないことですよね)

ホディスはこれらのことを証言する際、
ひどく興奮してしてしまいました。(尋問者によるメモより)

ホディスは、
ルドルフとの関係を他言しないと1度は誓いましたが、
裏切りにあったと思い、憤りが当然あったでしょうね。

当初は、周囲の囚人たちを取り巻いていた環境に比べれば、
立派な部屋に食事、休暇が与えられるなど、
かなり恵また環境にいたと思いますが…

しかしそれから先は、地獄でしたね。

時代背景が異なるので、
現代ではここまでひどいことに中々なり得ませんが、
似たようなニュースは流れてきますから、人間の本質は変わっていないようにも思えるといいますか、明日は我が身ですよね。

『関心領域』は、
"過去"のことではなく、
"現在"のこととして撮られたといいますが、
まさにその通りだと、つくづく考えさせられます。

ルドルフのことについては、
『関心領域』を観たり、ルドルフが遺した手記を読んだ身としては、
信じたいという気持ちです…

浮気がバレててヘス夫婦の仲は破綻していた?

映画『関心領域』に描かれた、
夫婦仲が破綻してみえる描写としては、次のことが挙げられます。

  1. ルドルフの転勤についていかないヘートヴィヒ
  2. ルドルフが帰ってくるとなっても反応の薄いヘートヴィヒ
  3. ルドルフの浮気(不倫)
  4. 夫婦別のベッド
  5. ヘートヴィヒは司令官と浮気(不倫)していた?(司令官がヘートヴィヒに対して親しげにしている?)

①ルドルフの転勤についていかないヘートヴィヒ

ヘートヴィヒは、夫の存在より、アウシュヴィッツに支えられているようです。
(自慢の庭や、憧れの田舎暮らしなど)
隣が強制収容所というのは衛生上良くないはずなのですが、
自然の力も偉大ですから、いくらか中和されていたでしょうか。

しかし最終的には、ヘスが今度はラーフェンスブリュック強制収容所に配属になり、家族でアウシュヴィッツを離れています。

②ルドルフが帰ってくるとなっても反応の薄いヘートヴィヒ

まあこれはリアルっちゃぁ、リアルですよね。

ルドルフがひとり寂しい思いをしている間も、
ヘートヴィヒは子供たちと賑やかに過ごしているわけですから。

夫婦仲が破綻していなくたって、
夫のいない生活に慣れてしまったら、そんなものなのかもしれません。

③ルドルフの浮気(不倫)

これは言うまでもありませんね。
不倫や浮気は、女性が男性に愛想をつかすことの大きな理由になるでしょう。

ヘートヴィヒが本当に『関心領域』に描かれたような女性であったのであれば、
同情もしますが。

夫婦の営みも無くなっていたようです。

④夫婦別のベッド

夫婦別のベッドは、見る人が見たらおかしいというか、不自然に感じられるようです。
(管理人は別タイプなので、これについてはよく分からないというのが本心ですが…)

⑤ヘートヴィヒは司令官と浮気(不倫)していた?

原作小説では、ヘートヴィヒと司令官は愛人関係にあるようです。
(買うだけ買って、読めていません)

実際はどうだったのか?と思い文献を探してみましたが、しかし見つけることはできませんでした。

浮気うんぬんは別として、
へートヴィヒは、ルドルフが壁の向こうで何をやっているか知ってからというもの、めったに体の関係を求めなくなったということです。 (ルドルフによる証言)

しかしルドルフが妻に話したのと浮気した時期は、どちらも1942年頃とかぶっています。
果たして理由はルドルフの仕事内容だけだったのか。

しかし、いくら幸せそうに見えても、
アウシュヴィッツ強制収容所の隣にいて、心が健康でいられるはずはありませんから、
夫婦仲も多少こじれたこともあったくらいの方が、自然だったのではないでしょうか。

一度はこじれたかもしれないですが、
しかしふたりはやはり愛してあっていたようです。

ヘートヴィヒは、ルドルフが亡くなってしまった後も彼のことを尊敬していると話していたようですし、
ルドルフの手記に、"よりによって結婚記念日だった”なんてサラリと書かれてあるのを読んでしまうと、妻のことを大切にしていたのだなと感じます。

引用文献:
https://holocaustcontroversies.blogspot.com/2009/11/war-time-german-document-mentioning.html
https://www7.targma.jp/vivanonlife/2019/06/post64310
https://note.com/ms2400/n/n1a9f79346cb1
書籍『アウシュヴィッツのお針子』

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