関心領域【実話】ルドルフの浮気は妻にもバレてた?不倫の相手は何を語ったか

関心領域【実話】ルドルフの浮気は妻にもバレてた?不倫の相手は何を語ったか

このページには、
ルドルフ・ヘスは、果たして浮気をしていたのか?
ということや、
不倫相手は誰なのか?」
また、どんな内容だったのか?
ということになどについて、まとめています。

\こんなあなたに/

・ルドルフ・ヘスは、『関心領域』の中で浮気(不倫)していたようだけど、それは実話なの?

・ルドルフ・ヘスの愛人は誰?使用人の若い女性がぞうなの?

・夫婦仲は破綻してたの?浮気は妻にバレなかったの?

目次

ルドルフ・ヘスは映画『関心領域』の中で浮気をしていた?

まずは、
映画『関心領域』の問題のシーン(ルドルフ・ヘスが浮気・不倫をしている描写)について、
おさらいしていきます。

ルドルフが仕事の電話をしていると、部屋に、若いキレイな女性が入ってきます。

女性は椅子に腰を掛けると、なんだか気だるそうに、髪をほどいたり、靴を脱いだりと、楽な格好になります。

疲れた様子のルドルフの愛人
出展:関心領域,IMDb(https://www.imdb.com/title/tt7160372/mediaindex/)経由

その後…

局部を洗っているらしき、ルドルフ・ヘスの姿が映ります。

『関心領域』場面画像
出展:関心領域,IMDb(https://www.imdb.com/title/tt7160372/mediaindex/)経由

その後次女と会い、次女を抱き上げます。

すると次女が一言。

「パパ、汗かいてる」

分かる人には分かる、分からない人には分からない描写だったかと思います。

人間らしく滑稽なシーンでもあったので、「笑った」という人もわりといました。

ルドルフ・ヘスが「浮気していた」は実話?

結論
ルドルフ・ヘスが「浮気していた」は事実というのが通説のようです。

何が根拠になっているかというと、
アウシュヴィッツでの汚職を調査していた親衛隊の判事(コンラート・モルゲンと同僚のゲルハルト・ヴィーベック)が、1944年秋、ルドルフ・ヘスの浮気相手だったエレオノーレ・ホディス(非ユダヤ人)を尋問したときの記録などです。

この記録は、
ダッハウ』(1945年)と、2003年の『ダッハウ解放』(2003年)に掲載されているとのことです。

浮気相手の証言だけで、ルドルフ・ヘスの証言はありません。

例えば、ルドルフ・ヘスが残した有名な手記にも記されていません。
(事実とて、好き好んで触れはしないでしょうけども)

ですので、
「この記録が果たして真実なのか?」
ということを考え出すとキリがないですが、
浮気相手の証言は非常に繊細であり、非常にリアルです。

ということで、の証言は残されていないですが、
ルドルフ・ヘスは浮気していたのは事実だというのが、通説のようです。

「パパ、汗かいてる」はフィクションだろうけどにゃ

次項からは、
・ルドルフ・ヘスの浮気相手
・浮気の経緯、その内容について
分かりやすく、まとめています。

ルドルフ・ヘスが浮気をしていた相手は

エレオノーレ・ホディスさん
(非ユダヤ人)

エレオノーレ・ホディスさんとは、こんな人
  • 元薬局の手伝いをしていた非ユダヤ人女性。
  • 政治犯として、アウシュヴィッツ強制収容所に収容された。
  • カナダの貴重品を仕分ける責任者だった。
  • ヘス夫婦に気に入られ、雇われた。

政治犯として収容されたということですので、恐らくポーランド人なのだと思います。

ルドルフ・ヘスと関係を持つというのは、相当辛かったのではないでしょうか。

『関心領域』で例の若い女性を見た人間は、ユダヤ人の囚人だと想像してた人が多かったみたいだが、大体当たっていた

ルドルフ・ヘスの浮気について

何があったのかを簡単に

ルドルフ・ヘスの浮気がどんなものだったのか、簡潔にまとめると…

ルドルフは、ホディスを愛人にしていた。

しかしルドルフはホディスが妊娠したことを知ると、証拠隠滅の為、彼女を地下牢に閉じ込めてしまい、餓死させるよう、命じた。

ということのようです。

思わず、ゾゾッとしてしまう内容です。

ルドルフ・ヘスとしては、ホディスを地下に閉じ込めてしまったのは、その他の人物ということのようですが。
(名目上、彼の名前で命令されただけ。ふたりの関係を察した人物が、ルドルフが失脚することを防ごうとした?)

しかしホディスは死に目には合うも、結果的に命は助かりました。

なぜなら、ルドルフは彼女を地下牢に閉じ込めはしたものの、良心の呵責からか独房から釈放し、収容所に戻したということのようです。

因みに、餓死と聞いて驚くかもしれないですが、当時餓死刑は珍しいことではありませんでした。

ひとりの囚人が脱走するにつき、10人の囚人をランダムに餓死させてしまうなど。

収容所には、餓死専用の牢があったくらいでした。

保身の為であれば、生きている人間をこうも簡単にころせてしまうものなのかと、混乱しますよね。

このように理不尽で残虐な話は、何もこれに限ったことではないですから、人間の末恐ろしさを感じます。

何をもっておかしいとするのか、ということを考えると、法律がおかしければ個々の価値観にゆだねるしかなくなるわけで、本当に難しい問題です。

人間がどこまでも貪欲になれる生き物だということは、皆さんも常日頃感じていることかと思いますが…

公平さを保つには、権力をどこまで分散させることができるかどうかが、キーなのでしょうね。

何があったかを詳しく(浮気は妻にバレてたらしい)

ホディスは、ヘス家のカーペットの修繕をするなどして、ヘス家で働いていました。

ヘス家へは収容所から通っていて、ヘス家で働くことは好きだったといいます。

快適だったのでしょうね。

それもそのはず、ヘス家で働いている時間は、ルドルフが口にしているものと同じ、立派なホテルに出てくるようなご馳走が与えられ、それを別室で食べました。
(ヘス家で働いていたユダヤ人の仕立て屋の娘も、同様のものを食べていたといいます)

ルドルフは、「政治犯を家に雇うのは当然ではない」と言っていたそうです。

が、ルドルフの妻、ヘートヴィヒは、彼女の為に色々な仕事を用意しました。

ホディスは、ルドルフが自身に対して特別な好意を寄せていることに気が付いていました。

それなので、自身もそれに応える必要があると感じていました。

ジャニーズ問題や、フジテレビ問題など、現在でもそれに似た問題には、終わりが見えませんね。

ホディスは支配する側とされる側で、命がけですからね、気は遣いますよね。

ルドルフはボディスの為に特別なひとり部屋を用意して、
また、個人的な用事のために、専属のコックとメイドを雇うことを許可して、
また、彼女がタバコを吸うことも見逃しました。

そしてホディスの誕生日になると、ヘス家でパーティーが開かれました。

それなので収容所の人々は皆、ホディスとヘス家が親戚関係にあるものと信じこむ程です。

また、ホディスには週末には、仮釈放という名の休暇が与えられました。

ボディスは、アウシュヴィッツの町を自由に行き来することができました。

そして1942年5月、転機が訪れます。

ルドルフは妻の外出中、ホディスに何も言わずに近付くと、キスをしました。

ボディスはびっくりし、怯えてトイレに閉じこもりました。

2人の間には、ルドルフが既婚者であるということや、地位など、様々な障害がありました。

ホディスはその後、病気になったなど嘘の報告をして、ルドルフを遠ざけようと逃げ回りました。

が、ルドルフのアプローチは止まらず、彼の命令で彼の家を訪ねて行くこともありました。

しかし9月末、ルドルフの妻より、彼は病気になったので当分来る必要はない、と告げられます。

そして2週間が経ったところで、ホディスは「ヘス家で違反を犯した」ことを理由に独房に入れられてしまいます。

この違反というのが、どうやら浮気のことで、ルドルフとホディスの関係を知った妻が、ホディスを解雇し、独房に入れてしまった、という見解があります。

女性の勘は、いつの時代も鋭いですね。

ヘス家の庭師の話によると、へートヴィヒとルドルフが、「あの女」のことで口論するのを耳にしたということです。

ホディスは独房に入れられてしまった後、ルドルフやその妻、コックに「なんとかしてほしい」と手紙を出しました。

が、返事はありません。

しかしホディスは、1943年 1 月までは元気だったといいます。

なぜならホディスは 、1 人用の独房にいて、そこには良いベッドとマットレスがあって、テーブルと椅子もあって、読み書きや喫煙をすることができたからです。

そして1942 年12月16日~、ルドルフがお忍びで訪ねてくるようになり、体の関係を迫られるようになりました。

しかしホディスは、それどころではありません。

もし誰かにこんなところを誰かに見つかりでもしたら、タダでは済まされないと思ったからです。

ホディスは苛立ちながらルドルフを拒み続けました。

が、合意しなければ独房から出られないと思ったのでしょうか、覚悟を決めたようで、合わせて4、5晩、体の関係を持ちました。

ある日ホディスはルドルフに尋ねました。
「もし見つかったらどうなるのか」

すると彼は、
「否定すべきだ。そうするか」
と言ったので、彼女は沈黙を誓いました。

ルドルフは更に、
「それ以上聞かれたら、囚人が来たと言うように」
とアドバイスしました。

しかしホディスは妊娠してしまいます。

ホディスは医師に「相手は誰か」と尋ねられましたが、
「答えられない。何も言わないでほしい」
と頼んで、薬で中絶を試みました。

その後、ホディスは地下牢に連れていかれました。

その地下牢とは、空気がほとんど入らないような真っ暗闇の空間で、遺体の気配も感じられた為、ひどく怖くなって泣き出してしまったといいます。
(立つか膝をつくしかない場所だったというので、恐らく立ち牢)

その頃ホディスは独房を移されましたが、
なぜ監禁されているのか理由も分からず、食事も満足に与えられず、9週間お風呂に入られず、最後の17日間はトイレが使えず、独房内で行うしかありませんでした。

ホディスは独房の小さな窓を開けて、ゲーリング(軍人)に水を一滴くれるように頼みます。

すると、
「老いた雌牛、ヒステリックなヤギ」
と罵られました。

またゲーリングは、ホディスがまだ死なないことに何度も驚いたといいます。

そして1943 年の 4 月か 5 月、ホディスは独房から釈放されました。

1944年秋には、親衛隊の判事を受け、ルドルフに不利な証言をしました。


と、いうことでした。

いかがでしたでしょうか。

しかし、親衛隊裁判所の調査は、ヒムラーによって中止されて、うやむやになったそうです。

言うまでもないことですが、
ホディスにとって、
地下牢~まともな衣食住が与えられずに過ごした日々は、特に大きなストレスになったようです。

ホディスはこれらのことを証言する際、ひどく興奮してしてしまったといいます。(尋問者によるメモより)

ホディスは、ルドルフとの"関係を他言しない"と誓いを1度は守りました。

が、裏切りにあったという憤りが当然あったでしょうね。

当時の時代背景と鑑みれば、当初は、立派な部屋に食事、休暇が与えられるなど、かなり恵まれた環境にいのだと思いますが…

しかしそれから先は、地獄でしたね。

現代でも争いは絶えず、似たようなニュースは流れてきますから、人間の本質は変わっていないようにも思えるといいますか、明日は我が身ですよね。

映画『関心領域』は、"過去"のことではなく、"現在"のこととして撮られたといいます。

が、まさにその通りだと、つくづく考えさせられます。

ルドルフ・ヘスの浮気問題については、
『関心領域』を観たり、ルドルフの手記を読んだりした身としては、信じたいという気持ちです…

浮気がバレててヘス夫婦の仲は破綻していた?

映画『関心領域』に描かれた、夫婦仲が破綻してみえる描写としては、次のことを挙げてみました。

  1. ルドルフの転勤についていかないヘートヴィヒ
  2. ルドルフが赴任先から帰ってくるとなっても反応の薄いヘートヴィヒ
  3. ルドルフの浮気(不倫)
  4. 夫婦別のベッド
  5. ヘートヴィヒは司令官と浮気(不倫)していた?(司令官がヘートヴィヒに対して親しげにしている?)

①ルドルフの転勤についていかないヘートヴィヒ

このシーンを見て感じたことは、ヘートヴィヒは、夫の存在より、アウシュヴィッツに支えられているようだということです。

アウシュヴィッツの家には、自慢の庭や、憧れの田舎暮らしなどがありますね。

壁の向こう側が強制収容所というのは、衛生上良くないはずですが、自然の力も偉大ですから、それで、いくらか中和されていたでしょうか。

しかし史実をみてみると、ヘスが今度はラーフェンスブリュック強制収容所に配属になり、最終的には家族でアウシュヴィッツを離れています。

②ルドルフが帰ってくるとなっても反応の薄いヘートヴィヒ

まあこれはリアルといえば、リアルなのではないか、という気がします。

ルドルフ・ヘスが単身赴任先でひとり寂しい思いをしている間も、ヘートヴィヒは子供たちと賑やかに過ごしているだろうわけですからね。

しかしこれは夫婦仲が破綻していなくたって、夫のいない生活に慣れてしまったら、そんなものなのかもしれません。

③ルドルフの浮気(不倫)

これは言うまでもありませんね。

不倫や浮気は、女性が男性に愛想をつかすことの大きな理由になるでしょう。

ヘートヴィヒが本当に『関心領域』に描かれたような女性であったのであれば、同情もしますけどね。

④夫婦別のベッド

夫婦別のベッドは、見る人が見たらおかしいというか、不自然に感じられるようです。

別タイプの人からしてみれば、これについてはよく分からないというのが本心でしょうが…

しかし実際、夫婦の営みは無くなっていたようです。

⑤ヘートヴィヒは司令官と浮気(不倫)していた?

原作小説では、ヘートヴィヒと司令官は愛人関係にあるようです。
(買うだけ買って、読めていません)

実際はどうだったのか?と思い文献を探してみましたが、しかし見つけることはできませんでした。

浮気うんぬんは別として、
へートヴィヒは、ルドルフが壁の向こうで何をやっているか知ってからというもの、めったに体の関係を求めなくなったということです。
(ルドルフの証言による)

しかしルドルフが妻にその事実を話したのと、浮気したとされる時期は、どちらも1942年頃とかぶっているのですよね。

そう考えると、果たして理由はルドルフの仕事内容だけにあったのか。

しかしいくら幸せそうに見えても、アウシュヴィッツ強制収容所の隣にいて、心が健康でいられるはずがありませんから、夫婦仲も多少こじれるくらいの方が、自然だったのかもしれません。

一度はこじれたかもしれないふたりですが、しかしふたりはやはり愛してあっていたようです。

ヘートヴィヒは、ルドルフが亡くなってしまった後も彼のことを尊敬していると話していたようですし、

ルドルフの手記に、"よりによって結婚記念日だった"なんてサラリと書かれてあるのを読んでしまうと、妻のことを大切にしていたのだなと感じます。

参考文献:
https://holocaustcontroversies.blogspot.com/2009/11/war-time-german-document-mentioning.html
https://www7.targma.jp/vivanonlife/2019/06/post64310
https://note.com/ms2400/n/n1a9f79346cb1
書籍『アウシュヴィッツのお針子』

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