フィリップ【ネタバレあらすじ】詳しく起承転結で結末まで長めに紹介(映画)

Filip movie story

ナチス映画『フィリップ』が、2024年6月21日(金)より日本で公開となりました。

『フィリップ』は、
上映している劇場が少ない上に、
出回っている情報もまだ少ないですよね。

ということで、
本記事には、あらすじを起承転結で詳しく長めにまとめてみました。(ネタバレあり)

\こんな人に/

・『フィリップ』のあらすじを結末までネタバレありで詳しく知りたい

・『フィリップ』の起承転結が知りたい

目次

フィリップ(映画)の起承転結(あらすじ)を結末までネタバレありで詳しく紹介

『フィリップ』承転結【起】のあらすじ

ゲットーで開催されていたキャバレー
ゲットーで開催されていたキャバレー/IMDb(https://www.imdb.com/title/tt15460742/mediaindex/)

フィリップはユダヤ人。
1941年ゲットーで、愛する人を皆失った。

時代は1941年。

フィリップはユダヤ人で、ゲットーで生活していました。

その日ゲットーでは、キャバレーが催され、フィリップは、婚約者のサラと共にステージに上がってダンスを披露していました。

するとそこにナチスが突然現れ、次々と発砲した為、サラと、観に来てくれていた家族もみんな亡くなってしまいました。

フィリップはそのとき偶然にも、緩んでしまったズボンの紐を結び直すのにステージ袖へはけていた為に、一命をとりとめたのです。

サラの側で呆然とするフィリップは、仲間に「逃げろ」と引っ張られていくような形で、その場を後にしました。

『フィリップ』起転結【承】のあらすじ

ドイツの高級ホテルでフランス人と偽って働くフィリップ
ドイツの高級ホテルでフランス人と偽って働くフィリップ/IMDb(https://www.imdb.com/title/tt15460742/mediaindex/)

1943年フィリップは、ドイツで復讐の鬼と化している。

フィリップが、ゲットーで婚約者や家族を失って2年。

多国語を話すことができるフィリップは、ブルッチュというポーランド人雇用主の男の協力の元、フランス人と身分を偽り、フランクフルトで高級ホテルのウエイトレスとして働いていました。

ホテルで働いているのは、当時ドイツの支配下にあった国の労働者たちです。

彼らは、ドイツ人の総支配人が飲むコーヒーに皆で唾を吐き入れるなどして、ささやかながらうっぷんを晴らしていました。

フィリップはその他にも、夫が戦争に行ってしまいさみしい思いをしている女性と体の関係を持っては、捨てるという、彼なりの復讐行為をしていました。

なぜかというと、ナチス・ドイツは、外国人と行為をすることを禁止していたからです。

ドイツ人女性は、フィリップが本当はユダヤ人であることを知っても、むやみに通報することはできませんでした。

なぜならば、外国人と関係を持ったことがバレれば彼女たちも頭を丸刈りにされるという辱しめを受ける為です。

フィリップは、行為中に夫を恋しがる女性には「夫は助からない」、ポーランド人を臭いと罵る女性には「老いたひどい体だ、誰も抱いてくれなくなる」などと残酷な言葉を浴びせました。

ドイツ人女性と関係を持った仲間が公衆の面前で絞首刑に処されましたが、フィリップは「自分の生き方を貫く」と言って、生き方を変えようとはしませんでした。

『フィリップ』起承結【転】のあらすじ

街をデートするフィリップとリザ
街をデートするフィリップとリザ/IMDb(https://www.imdb.com/title/tt15460742/mediaindex/)

フィリップはリザと愛し合ったことによって、元来の自分の姿を少しずつ取り戻し始める。

フィリップは、そんな中、ドイツ人の美しい女性・リザと出会います。

フィリップは最初いつも通り復讐するつもりでリザに近づきましたが、彼女は普通の人とは違い、非ドイツ人を見下していないことを知ると、急激に心惹かれていくようになります。

リザも、初めはフィリップのしつこいアプローチを迷惑がっていた様子でしたが、次第にふたりは愛し合うようになっていきました。

フィリップはリザに心を開き、自身がユダヤ人であることを告白します。

それでもリザは、関係ないと変わらずフィリップを愛し続けました。

フィリップは、ブルッチュが用意してくれた偽造パスポートを使い、リザを誘ってパリに逃亡することを決意します。

リザは初めは「全てをおいてはいけない」とためらいましたが、まもなく承諾すると、ふたりは駆け落ちすることを約束しました。

フィリップはリザとの出会いによって、
周囲にもやさしくなったようでした。

『関心領域』起承転【結】のあらすじ

ヒトラーを称えるドイツ人に囲まれて呆然とするフィリップ
ヒトラーを称えるドイツ人に囲まれて呆然とするフィリップ/IMDb(https://www.imdb.com/title/tt15460742/mediaindex/)

フィリップの心は、愛する親友の無残な死により、再び固く閉ざされた。

フィリップがリザと人生をやり直そうとしていたそんな矢先、フィリップの同僚であり親友のピエールは、ホテルからくすねたワインを従業員ロッカーにしまっていたのを、ロッカー検査に訪れたナチスに見つけられてしまいます。

ピエールは、その場で従業員の前で銃殺されてしまいました。

その一部始終を目にしたフィリップは激しく動揺し、「おれをころせ!おれはユダヤ人だ!」とナチスに噛み付きました。

が、ナチスは「親友だったんだな、気が狂ってる、落ち着かせてやれ」とフィリップの迫力に気圧された様子で慰めるだけで、その場を後にしました。

フィリップは、眠れない夜はホテルの宴会場で運動をして気を紛らわすことが常でしたが、その日ばかりは運動することもできずに、ひどく泣きました。

フィリップは後日リザに会いに行くと、別れを告げました。
「君には興味がなくなった。初めて君を見たときから、娼婦にして捨てることが目的だった。パリにはひとりで行く」

リザは「どうしてそんな嘘をつくの。説明するまで帰さない」と悲しみましたが、フィリップの心は変わりませんでした。

そしてフィリップのホテルでは、ナチス将校の盛大な結婚パーティが開かれました。

フィリップは途中宴会場を抜け出し、部屋で暗殺されていたナチスを見つけると、彼の銃を手に取って、宴会場を見下ろすことができる2階にやってきました。

プランターの茂みの間から、階下で陽気にダンスをする彼らに銃口を向けると狙いを定め、女子供も合わせた5人程を次々と無差別に撃ち殺しました。

宴会場が大パニックになる中、フィリップは淡々とした様子でホテルを後にすると、そのままの足で荷物ひとつ持たずに駅に向かい、パリ行きの列車が来るホームへとその姿を消しました。

『フィリップ』ラストシーンや主人公のその後の考察を読む

フィリップ(映画)の起承転結(あらすじ)をネタバレありで詳しく紹介【まとめ】

映画『フィリップ』の起承転結を(あらすじ)をネタバリありで詳しく紹介して参りました。

映画『フィリップ』の起承転結を簡単にまとめたものは、次になります。

フィリップはユダヤ人。
1941年ゲットーで、愛する人を皆失った。

フィリップは、
ゲットーでナチスの襲撃にあい、
婚約者と家族を失いました。

1943年フィリップは、ドイツで復讐の鬼と化している。

フィリップは、ドイツ人女性を誘惑し体の関係を持った後に捨てることで、ナチスへの復讐としていました。

フィリップはリザと愛し合ったことによって、元来の自分の姿を少しずつ取り戻し始めたようだ。
愛する親友の無残な死により、フィリップの心は再び固く閉ざされた。

フィリップはリザに別れを告げると、
ドイツ人を無差別に銃殺した。

『フィリップ』のあらすじをもっともっと詳しく知りたい!
という方は、コメント欄で教えて下さい。

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