このページには、大今良時さん作『聲の形』の、
アニメ映画版には描かれなかったその後や、
原作漫画にも描かれなかったその後について、まとめています。
※目次の気になるところからジャンプして読んで下さい。
アニメ映画『聲の形』の結末を簡単におさらい
石田将也は、自宅から飛び降り自殺を図った西宮硝子を引き上げた弾みで、落下してしまいました。
後、昏睡状態に陥ります。
しかし目覚め無事に回復すると、西宮硝子と、自校の文化祭に訪れます。
石田将也にとって、退院後、初めてとなる登校でした。
そこで石田将也は、関係が一時悪化してしまった仲間と和解します。
石田将也は仲間に「みんなと文化祭をまわりたい」と言い、皆と文化祭を見てまわります。
そこで石田将也は、目を開き、耳を開いて、全ての声を聞きました。
石田将也は感動し、とめどめなく溢れてくる涙を両手でぬぐいました。
〈完〉
アニメ映画『聲の形』には描かれなかったその後を簡単に紹介
東地高校の文化祭後は、卒業し、皆それぞれがそれぞれの進路へと道を進みます。
成人式では皆が再集結し、石田将也と西宮硝子が、手を繋いで水門小学校の同窓会会場のドアを開く―――というところで終わります。
アニメ映画や原作漫画にも描かれなかったその後を紹介【登場人物ごと】
★「石田と西宮はその後付き合うのか?結婚はどうなる?【公式回答】」にジャンプする
★「石田と西宮はその後付き合うのか?結婚はどうなる?【考察】」にジャンプする
★「石田と植野はその後付き合うのか?結婚はどうなる?【考察】」にジャンプする
『聲の形』石田将也のその後
石田将也は、卒業後は、理容師の資格が取れる地元の専門学校に進学します。
家業を継ぐ為です。
上京する道もありましたが、地元に残ったのは、変な客もいるので母親が心配だったというのが理由です。
島田一旗とは1度ちゃんと話してみたいという気持ちも芽生えました。
しかし彼らが同窓会で何を話したのかは、最後まで不明です。しかしふたりは互いの連絡先を知っているので、今後も縁は続いてきそうです。
『聲の形』公式ファンブックより
理容師になって家の仕事を手伝ってるでしょうね。でも過去の自分を受け入れはしても、好きになれるほどでもなく、その呪縛からは抜け出せずに30歳になってもモヤモヤしてるんじゃないですか?
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13166023668
石田は変わらずに頼もしいです。
ただ、飛び降りようとしていただけあって、自責の念が強いところも相変わらずのようですね。
『聲の形』西宮硝子のその後
西宮硝子は、将来は理容師になりたいという思っています。
尊敬している先生の店で働きながら資格を取る為、上京することを決意します。
上京行きを頭ごなしに石田に反対されたときには、怒るなど、石田に対してすっかり素直な感情を表現できるようになったようです。
『聲の形』公式ファンブックより
ヘアサロンのらねこが用意してくれた部屋で一人暮らしをはじめます。休みの日には佐原たちと遊びつつ同じ東京暮らしの植野とも何かと交流がある日々を過ごしているでしょうね
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13166023668
これは裏話ですが、西宮の通っていた高校は、理容も学べる学校だったらしいです。
しかしそれも選択肢の中のひとつだったのでしょうから、西宮が理容師を目指すことにした動機の中に、少なからず石田将也はいるのかもしれないですね。
女の子の一人暮らし、ましてや聴覚障害を持つ西宮の一人暮らしなど、当然心配ですが、同じ上京組の佐原や植野との交流があるというのは、安心材料になると同時に、微笑ましいですね。
『聲の形』西宮結弦のその後
西宮結弦のその後は、市の写真コンクールで優秀賞を受賞し(姉が母と選んで勝手に応募したもの)、学校に通い始めます。
勉強は、石田に頼んで教えてもらうことにしました。
学校では、写真の写真ことで知らない人からもたくさん誉められたのだそうです。
『聲の形』公式ファンブックより
何をしているかまったくわからないですね(笑)いと(祖母)に買ってもらったカメラをずっと大事にしていくと思うので写真に関する何かの仕事に就くとは思います。いずれは姉離れもするでしょうが、いつになることやら
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13166023668
結弦が学校に通い始めたというのは、何よりうれしい変化ですね。
姉を心配する余りに姉にくっついて行動するようになった結弦ですが、姉離れするのは、まだまだ先の話のようです。
『聲の形』永束友宏のその後
永束友宏は、親を猛説得した末に、映画の専門学校に進学したようです。
『聲の形』公式ファンブックより
映画を撮り続けていると思います。きっと売れないんじゃないかな(笑)いや、わかんないですね。情熱や執念は人一倍ありますし努力はし続けていますから
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13166023668
作者さんにも見放され(?)前途多難な永束ですが、持ち前の明るさと行動力で、きっと楽しい毎日を送るのではないでしょうか。
『聲の形』佐原みよこのその後
佐原みよこは、植野直花と共に、ファッションコンクールでグランプリを獲得しました。
そのまま、卒業後は植野と共に上京することが決まります。
成人式を迎える日には、
植野と2人でブランドを立ち上げることを決めていました。
『聲の形』公式ファンブックより
自分が立ち上げたブランドの社長として大活躍するんじゃないですかね。売れっ子になってほしい
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13166023668
怖いくらい順調に事が進んでいる佐原ですが、きっとこの先も順調にブランド会社の女社長として大成するのでしょう。
『聲の形』植野直花のその後
植野直花は、佐原みよ子と共に、ファッションコンクールでグランプリを獲得しました。
そのまま、卒業後は佐原と共に上京行きが決まります。
成人式を迎える日には、
佐原と2人でブランドを立ち上げるこを決めていました。
『聲の形』公式ファンブックより
佐原と一緒にデザイン関係の仕事を続けてるでしょう
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13166023668
佐原とは、生涯のお付き合いとなりそうですね。
『聲の形』川合みきのその後
川合みきは、真柴と同じ大学に通いたいという理由で、彼と同じ国立大学に進学しました。
『聲の形』公式ファンブックより
真柴と同じ国立大学に進みます。川井はアタックをし続けるも真柴とはつき合ってないんじゃないでしょうか?
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13166023668
これは裏話ですが、川合が成人式につけてきた指輪は、川合が真柴におねだりして買ってもらったものだそうです。
これはもう実質付き合っているといえるのではないか…とも思えますが、真柴にはあくまでそのつもりはないとのこと。
しかし作者さんは、自分の為にしか行動しないところがある真柴の性質を切り離すのに、真柴とまったくタイプの違う川合は適任であると言っています。
また、川合には真柴を救える可能性があると言っています。
そうなったら、真柴は川合に心を開き、彼女のことが大好きになりそうですよね。
案外ふたりの相性は良く、ゴールインも間近なのかもしれません。
『聲の形』真柴智のその後
真柴智は、教師の資格を取ることができる杭瀬大に進学することを決めます。
ただし、教師になるかは分からないと話していました。
真柴智の夢はもともと教師になることでしたが、
今では、本当に教師になりたいかどうか、分からないということでした。
それが成人式の日になっても、
真柴智はやりたいことが見つかっておらず、少し焦っているようでした。
成人式会場に旧クラスメイトの姿(恐らく彼をいじめていたクラスメイト)を見つけると、
彼らと話す為、彼らに声を掛けに向かいます。
その先は描かれていません。
『聲の形』公式ファンブックより
作中では先生になることを考え直すような発言をしていますが当初とはまた違った動機に基づいて、やっぱり先生になっているかもしれません
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13166023668
真柴には、自分をいじめた同級生に対して復讐心を抱いていましたから、彼らの元に向かう真柴の後ろ姿には、何やら不穏なものを感じます。
しかし実際には、このとき真柴の中には彼らに対する復讐心はなく、ただ純粋に彼らの口から昔のことを聞いて自分がどう感じるのか、興味があっただけだということです。
真柴がやはり先生になるとしたならば、どのような動機に基づくものでしょうか。
先生になって、人間観察を大いに楽しんでいる真柴の姿が目に浮かぶようです。
『聲の形』島田一旗のその後
島田一旗は、高校卒業後、音楽修行の為、フランスに渡ります。
島田一旗のその後について、
『聲の形』公式ファンブックに記載はありませんでした。
が、世渡り上手でスマートに見える彼は、なんとなく成功しそうです。
石田に対してはなんだかんだで感心があるようなので、この先も縁は続くのではないでしょうか。
『聲の形』石田母のその後
石田母は、その後も特に変わらない様子で過ごしています。
姉のお腹には第2子が誕生しました。
『聲の形』公式ファンブックより
再婚せずに作中と変わらずに理容室を続けているでしょうね
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13166023668
石田家は人数が増え、これから益々賑やかになりそうで良いですね。
『聲の形』西宮母のその後
西宮母は、その後も特に変わらない様子で過ごしています。
が、内面的な変化が見られます。
それは、硝子のことは、硝子自身に決めさせようとしていること、迷わず硝子の主体性を尊重するようになったということです。
『聲の形』公式ファンブックより
自分と似た境遇にある友達(石田 母)ができたので仲良く楽しくやっていそうです
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13166023668
西宮母は、硝子がひとり上京しても生活できていることで、自身がついたのかもしれないですね。
石田母という友人もでき、本当に良かったです。
石田と西宮はその後付き合うのか?結婚はどうなる?【公式回答】
石田将也と、西宮硝子が付き合うとは決まっていない。
むしろ作者は、石田将也と、植野直花が付き合う可能性も残している。
作者の大今良時さんは、『聲の形』公式ファンブックにて、石田と西宮が手を繋いで同窓会会場に入場するシーンにおいて、次のように名言していました▼
でも、あれは別に恋愛を表現しているシーンではないんです。2人にまったく恋愛感情がないとは言いきれませんが、あの時点では恋愛関係にありません。2人はもう、いじめる側、いじめられる側という関係ではなくなったと、みんなの前でアピールするために手を繋いでいます。
『聲の形 公式ファンブック』(大今 良時)
石田将也と、植野直花が付き合う可能性はあるのか?ということにおいては…
今後、植野の恋愛が成就する可能性があるかどうかという問いに対しては”YES”です。
『聲の形 公式ファンブック』(大今 良時)
つまり、ふたりのその後は読者の想像に任せる、というのが、公式の回答ということになります。
現実世界と同じで、『聲の形』の続編が描かれない以上は、可能性は無限大だということなのでしょう。
石田の橋の上での「生きるのを手伝ってほしい」という告白も、端から見ればプロポーズですが、石田にそのつもりはなかったということです。
“西宮は自分にとって必要な存在である”ということを、きちんと伝えようとした結果だったということです。
石田と西宮はその後付き合うのか?結婚はどうなる?【考察】
順当にいけば、石田将也と西宮硝子は付き合うと思うし、結婚すると思う。
『聲の形』公式ファンブックを見るまで、2人がその後付き合わない、結婚しないエンドがあるなど、考え付きもしませんでしたよ。
なんせ2人は両思いです。お互いベタぼれに見えます。
それに、互いが互いの生きるモチベーションになっています。
2人で手を繋いで同窓会会場に入場していくなんて、ここまでくると、いくら付き合っていないといっても、これはさすがに実質付き合っているといえるのでは…?とも思いますが。
少なくとも、2人が手を繋いで入場してきたのを目撃した同級生は、2人は付き合っているのだと認識したでしょうね。
ですが当人もそれで構わないのでしょう。それは、周囲に付き合っていると誤解されても良い相手としかやれませんよね。
しかし、石田と西宮が2年でどれだけやり取りをしていたか、会っていたかは、確かに分かりませんがね。
成人式の様子だと、そんなに連絡を取っていなかったようには見えませんでしたが…
石田と西宮が付き合わない・結婚しないとしたら…
それは、
石田将也と西宮硝子が正式に付き合う前に、西宮硝子に良い人が現れて、そのまま先にゴールインした場合、ではないでしょうか。
成人式を迎えてもまだ付き合っていなかったという…2人は奥手ですから、ライバルに出し抜くチャンスはありそうですよね。
西宮はどうしても社会的に弱い立場ですから、石田からしたら、西宮を支えたいと、支えられると考えになりそうです。(そうして西宮を支えることは、石田の自己肯定感を高めることにも繋がるはずです)
しかし西宮はどうでしょうか。
石田を支えられるのは自分しかいない!となるまでには、かなりの時間を要しそうです。
2人とも自己肯定感が低そうなので、特にお互いには(自分なんかが…)という思いがあって、それがブレーキとなってしまい、関係が中々進展しないでいるのかもしれないですね。
かつての西宮は石田に積極的に告白しようとしていたのですけれどもね。
石田が西宮の代わり落ちてしまった一件以来、負い目を感じてしまっているのかもしれません。
それなので、ふたりが結婚までいかない可能性があるとすれば、西宮のことを、石田と同じような熱量を持って理解したいと考えて手話を会得するような、そういう魅力的で積極的なライバルが現れたときかもしれませんね。
西宮と石田は遠距離ですから、ライバルにも、西宮と石田抜きの時間を共有するチャンスはたくさんあるはずです。
しかし西宮との恋愛を成就させるには、西宮と石田が共有するロマンティックな思い出の数々に打ち勝たなくてはならないでしょうから、かなり手強いと思います。
石田と植野はその後付き合うのか?結婚はどうなる?【考察】
西宮硝子が他の男性とゴールインした場合、植野直花にもチャンスが訪れそう。
かわいそうな予想ですが、そんな気がします。
作者さんによれば、石田は植野にときめきにくいのだそうです。
なぜならば、こき使うような雰囲気が姉に似ていることと、近すぎる存在に思えるから。
石田はいわゆる”おしとやか”といわれるような、人をいじめられないタイプの女の子の方が、なんとなく好きそうですよね。
石田が小学生時代に西宮にあんなにちょっかい出していたのも、好きの裏返しだったのでしょう。
植野は成人式を迎えても尚石田のことが好きです。
ですが一方の石田はというと、植野の嘘の婚約の話に「おめでとう」と祝福するなど、植野のことなどまるで眼中にありません。
なにしろ石田は、昔植野に嫌われていたと思っていますからね。
自身のダサい過去を全て見て知っている植野が、まさかずっと自分のことを好きでいるなど、思いもしないことでしょう。
それが本当は、どんな格好悪い自分のことも変わらず好きでいてくれたなんて知ったら、それは愛を感じますよね。
石田の中の植野のイメージが、大きく変わるかもしれません。
しかしそうするには、植野が素直になって、自分の想いを正直に石田に伝えなければなりません。
しかし植野は不器用で、負けず嫌いです。
植野は石田が西宮を好きなことを知っていますから、(植野が石田に「そんなに西宮のことが好きなら一緒にくればいいじゃん東京」と声を掛けると、石田は否定せずに「うん。それも一瞬考えた」と答えています)難しいですよね。
しかし植野は一途です。
まさに彼女は、”好きになった人がタイプ”の人間といえるのではないでしょうか。
因みに、植野の恋愛の成就を願うファンは多いとのことです。
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