映画ではそんなに活躍どころがない真柴君。
ですが漫画では、中々強烈なキャラクターなのです。
その強烈さが故に、「嫌い」という声も…
差し当たりなさそうな真柴君ですから、意外ですよね。
本記事では、映画を観ただけでは分からない、真柴君の知られざるキャラクターについて、解説・考察していきます。
真柴が石田を殴る!?【画像有】
真柴君、激しいですよね。
これがいつのシーンなのか?というと、石田らのグループが、橋の上で揉める例のシーンです。
なぜこんなことになったのか?
というと、石田が、真柴君に「殴りたきゃ殴れよ」と声掛けたからなのです。
すると真柴君は、「いいの?」と嬉々として、本当に全力で殴ってきた…というシーンでした。
なぜこんなことになったのか?
なぜ石田は真柴君に殴らせることを許したのか?
というと、それは真柴君の過去に関係しています。
真柴は過去にいじめられていた!?
実は真柴君は過去に、いじめに合っていました。
公式サイトでは、「頭も良く目立つイケメン男子」と紹介されており、川合も格好良いとベタぼれの頭脳明晰イケメン男子の真柴君。
ですが過去には眉毛が太いことでいじめられていたのです。
真柴君が成長と共に格好良くなったのは分かりますが、なぜいじめの元ともなった太い眉を細くしないのか…?
これは謎です。
それは、真柴君には過去に眉毛を細くしたけれど、結局「誰も興味ないから」と言われてそれをネタにまたからかわれてしまったことがある為、そのトラウマ故なのか。
それとも奴らの言うことなど気にしない、といった反抗心の現れなのか。謎です。
しかし真柴君の中には、過去に自分がいじめに合っていた為に、「いじめる奴は許せない」という激しい想いがあります。
真柴君は、同級生にランドセルの荷物持ちをさせている小学生の女の子のグループに気が付くと、そのいじめられている子から彼女たちのランドセルを取り上げ、地面に投げ付けました。
そして凄みました。「自分の荷物くらい自分で持てよ」と言って。
小学生相手に大人げない、という意見もありそうですが、真柴君は小学生時代にいじめられていた為、それくらいの子どもたちの姿に執着してしまっているらしいですよ。
いじめっこたちの姿を子どもたちの姿に重ねてしまう、ということのようですね。
真柴君は石田に、
「僕あーいうのほっとけないんだ カバン持たされる方だったから」
大今良時作『聲の形』5巻
「そいつが今目の前にいたらぶっとばしてー」
大今良時作『聲の形』5巻
▲そいつ:西宮さんをいじめたやつのこと。
などと打ち明けており、西宮さんに対しては、
「西宮さん嫌なことした奴いたら僕に言ってね やっつけるから」
大今良時作『聲の形』5巻
と声を掛けていました。
川合さんに「前の席の溝端さんにいじめられてるの」と告げられた際には、「どうにかしておく」と答えていますが、実際にあの後口調でクギを刺したそうです。(『聲の形』公式ファンブックより)
とにかくいじめるやつは「ぶっとばしてー」ようですね。
これらがもし、いじめの相手が事態の収拾に苦しくなりそうな不良相手であったとしても、真柴君さ同じように制裁を加えるのか?というのは個人的に気になります。
このような経緯があって、石田は増田に「殴りたきゃ殴れ」と声を掛け、真柴は「いいの?」と言って本当に殴ったというわけでした。
真柴が石田と友達になりたいと言った理由とは
真柴君が「石田と友達になりたい」と言った理由。
それは、「面白いから」という理由は実は建前で、本当は、変わり者の石田君といることで、自分が普通なのだと感じたかったからでした。
そういうことなら納得です。
「川に飛び込むなんて面白いから友達になりたい」と口にして近付くのは、確かに、ナシではないですが、高校生にしてはいまいちしっくりこないような理由でしたよね。
真柴君が「石田と友達になりたい」と思った本当の理由も、過去にいじめにあっていたことが関係していたのですね。
真柴は実はサイコパスだった!?
「真柴は実はサイコパスでやばいやつ」と言われるようになった理由としては、次の理由があげられます。
- 真柴の将来教師になりたい理由がサイコパス
- 小学生の女の子に対する容赦なさがサイコパス
- 教師に水をぶっかけるからサイコパス
- 石田を殴るし気持ち良くなっているからサイコパス
- 川合をたぶらかして楽しんでいるのがサイコパス
真柴の将来教師になりたい理由がサイコパス
真柴君が将来教師になりたい理由が、彼が「サイコパス」だといわれるようになったキッカケなのではないでしょうか。
真柴君が教師になりたい理由には、歪みがあります。
真柴君が教師になろうと思ったキッカケは、自分をからかっていた、いじめっこ同士が結婚し、更には子どもを身籠っていたからだったのです。
真柴君には、彼らの子どもがどんな風に成長するのか、どんな間違いを犯すのか見てやりたいという願望があったのです。
なんだかゾッとしてしまいますね。
顔を赤らめて、興奮した様子で勉強にいそしむ姿は変人そのもの。
こサイコパス疑惑が浮上するのも頷けます。
小学生の女の子に対する容赦なさがサイコパス
これは前述した通りです。
人を死に追い込んでしまうようなひどいことをしている小学生の女の子たちですから、手加減しなくはいけない理由にはならないです。
が、しかし小学生相手にあの気迫は、一般人には中々出せないであろう気迫ですよね。
真柴君の中の復讐心が働いたのでしょう。
教師に水をぶっかけるからサイコパス
真柴君は、教師相手でもいじめに加担していると思ったら容赦しません。
真柴君は、水門小の教師の竹内先生に、涼しい顔をしてペットボトルの中の水をぶっかけました。
竹内先生は、かつて石田や西宮の担任だった先生です。
いやな先生でしたから、このシーンには、スカッとさせられた人も多かったのではないでしょうか。
石田を殴るし気持ち良くなっているからサイコパス
これは前述しましたが、真柴君は石田君を思い切り遠慮なしに殴ります。
ただ、それだけではなく、殴る前には、
「いくら善人になったつもりでも いつか報いは受けるんだな」
大今良時作『聲の形』5巻
と、石田のメンタルをえぐるような発言をしていました。
真柴君はこのとき、エクスタシーを感じていたそうです。(※『聲の形』公式ファンブックより)
この言葉を聞いた石田が、「殴りたきゃ殴れよ」と言ったのでした。
真柴君は石田を殴った後で結弦に「何様だよ」と言われるのですが、その返答が「他人様」。
この一件は、真柴君をサイコパスと印象付けるのに中々強烈なエピソードでしたね。
川合をたぶらかして楽しんでいるのがサイコパス
映画を見ていると、川合さんと真柴君はなんとなく相思相愛で、付き合っているのかな?という印象を受けますよね。
しかし実際には川合さんの一方通行と言っても過言ではないくらい、川合の気持ちが大きいようです。
真柴君は、川合さんのことは、自分、子ども、の次で、3番目に好きだなんだとか。(『聲の形』公式ファンブックより)
真柴君はどっちつかずを楽しんでいるのだそうです。
川合さんの順位が子どもの次だったり、
川合さんに対して、「いじめのことでクラスで問題になったことがあるんだけど、中には自分は悪くないと言っていた人もいるんだけど、どう思う?」(遠回しに川合さんのことを言っている)なんて、嘘の例え話をして問いかけるその姿は、冷たく見えて、サイコパスに見えるのかもしれないですね。
真柴と川合は最後どうなる?
真柴君と川合さんは、最後どうなるのでしょうか?
案外2人は相性が良く、ゴールインするかもしれません。
漫画で成人式を迎えた時点では、ふたりはまだ交際していませんでした。
しかし川合さんは、真柴君におねだりして買ってもらったのだという指輪を嬉しそうに見せびらかして(?)いましたから、そのときも真柴君のことが好きだという気持ちに変わりはないし、真柴君もフリーなのでしょう。
川合さんは真柴の中で子どもの次に好きな人で、一見脈ナシのようにも思えますが、個人の中では1番だということで、中々良い線いっているようです。
真柴君は、自分が傷付かなくて良いよう、他人と距離を置いています。
それなので、ぐいぐい来てくれる川合さんとは、案外相性が良いようなのです。
いつも涼しそうな真柴君ですが、川合さんに恋する姿も見てみたいですね。
真柴は最後どうなる?
真柴君のその後については、こちらから確認してみてください。
真柴はクズなのか?それともいいやつ?
真柴君は一見するとクズですが、よく読み込むと、やはりいいやつだと思います。
サイコパス風ではありますが、真柴君は、弱い者の味方ですよね。
西宮さんのことをかばいますし、石田のことは無遠慮に殴りましたが、それも一応許可あってのこと。
最終的には、石田に歩みより、文化祭で石田は、真柴君の、
「僕の顔なら見れる?僕には暴言言ってない」
という呼び掛けに応じて顔を上げました。
更に真柴君は、手を上げてしまったことについて謝罪していますし、殴り返してもらって構わないとも話しています。
彼らの絆は微笑ましいです。
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